【中2理科】 飽和水蒸気量についてわかりやすく!
そもそも飽和水蒸気量って何?
飽和水蒸気量とは空気1㎥の中に存在できる水蒸気の量のことを示します。
水蒸気量はgで示すため飽和水蒸気の単位はg/㎥と示します。
なんだか文字だけで見ると理解しづらくないですか?
まずはこちらの絵をご覧下さい!
皆さんは今後、飽和水蒸気量のことを水蒸気君たちが住むことの出来るお部屋だと理解してください!
そして必ず覚えて欲しいのはコレ!
飽和水蒸気量は気温が高くなればなるほど大きくなり、低くなればなるほど小さくなります!
つまり、気温が下がると水蒸気君たちが住むお部屋が狭くなってしまいます。
そのため気温が20℃から15℃に下がると水蒸気君たちがお部屋の外へ出てしましいます。
※お部屋に出てしまうということは空気中にある水蒸気(気体)が水(液体)になるという事です。
これが凝結という現象です。
湿度の求め方
まず皆さんは湿度の公式を覚えましょう!
公式はこちら!
公式を見ればわかると思いますが、その時の温度の飽和水蒸気量と実際の水蒸気量が等しかった時、湿度は100%という事になります。
上の絵で説明するなら20℃の時のお部屋の定員が9人だとするならば、そこに9人の水蒸気君が入ってしまうと湿度が100%という事です。
※湿度を求める時はその時の気温に注意してください!
乾湿計
基本的には表の問題が出てきますよね!
ここで覚えて欲しいのは
必ず乾球温度計は湿球温度計よりも温度が高くなるということです!
なぜならば…
湿球温度計は名前の通り温度計の先端を湿らしているためです。
グラフの読み取り方がわからない方はコチラ
凝結と露点
凝結とは気温が下がった時に空気中の水蒸気が水滴に変わることです。
露点とは凝結する時の温度のことです。
さらに具体的に言うと
凝結する時というのは湿度が100%に達する時です!
問題を見た方がいいかなと思うので、こんな感じの問題を用意!
問題
20℃の時の飽和水蒸気量が約17g/㎥、15℃の時の飽和水蒸気が約13g/㎥です。
気温が20℃から15℃に下がった時に凝結する時の温度は何度か求めよ。なお、20℃の時1㎥あたりの水蒸気量は13gである。
答え15℃
雲の作り方
雲の作り方では良くピストンを押し引きする問題が出てくると思います!
ここで覚えていて欲しいのはコレ!
ピストンを押した時と引いた時は何が違うのかという事です。
押した時
押した時は空気が入るため気圧が上がり、温度も高くなります。そのため雲はできません(ガラスはくもらない)
引いた時
引いた時は空気を抜いているため気圧が下がり、温度が低くなります。そのため空気が凝結し雲ができます。(ガラスはくもる)
補足
気圧とは空気の重さのことです。そのため空気の量が多くなれば、重くなるので、気圧は高くなります。
さらに、気圧が低くなると温度が下がるのがよくわからない~となってしまう方、、、
自分が山に登った時を想像しましょう。標高が高いところは気圧が低いと言うことは皆さんは中学1年生でやりましたよね?
つまり山に登った時って地上より寒いですよね?気温下がってますよね?
そのような方は、一般常識からの方が覚えやすいと思います!
どうでしたか?
飽和水蒸気量について少しは理解していただけたでしょうか?
質問などのコメントはどしどしお待ちしております!